万里橋から見える踏切で、すぐ行き止まる道から始まる小さな物語

平沼橋方面から横浜駅東口に向かう、朝晩は通勤通学の人が多く渡っていく橋「万里橋(まんりはし)」があります。

筆者もかつて戸部エリア在住の時期、京急の最終電車に乗り継げずに横浜駅で電車を降り、この橋を渡ってテクテクと戸部まで帰っていたことがありました。

東口からシウマイの崎陽軒と郵便局の間を歩き、この万里橋に差し掛かったところでは、まっすぐ家に帰るか、それとも少し飲み足して帰るか…と悩んでしまうこともしばしば。

裏横エリアにとっては、さぁココからが裏横なんだ!と感じられるポイント。それが「万里橋」なのかもしれません。

そんな思い出の万里橋を久しぶりに渡ろうと思ったとき、ふと踏切の音が聞こえてくるのです。横浜駅にもほど近い場所ですので、踏切の音が聞こえても何も不思議ではない場所ですが、普段気にかけなかったことも気になるお年頃(笑

目をやると万里橋から先に小さな踏切がかかっています。

「あれ?こんなところに道なんてあったかな?」一瞬にして、この橋を渡っていた当時の記憶からデータをはじき出そうとしましたが、気になるなら行ってみよう!ということで、踏切を渡りどんな場所に出れるかワクワクしながら意気揚々と歩きます。

すると渡って3歩も歩かないうちに、「この先 行き止まり」の文字が書かれた看板が…。

って、おいおいこんなところに道があって、線路を渡る踏切まであるのに、行き止まりって!そんなことがあるわけがない!絶対に絶対にナビにも出てない西口方面への抜け道があるんだぁ~。

と、さらに歩き進めましたが、JRの線路をくぐる高架をくぐるとすぐさま行き止まりに。あぁ西口へ向かう夢の抜け道は幻のままとなりました。

この踏切は、渡ってすぐにある企業と、さらにその先のドン付きにある企業、そう2つの敷地へと渡るためだけにあるもの。

なので普段はあまり気にもかけない踏切ですが、渡って見返すと、そこはマニアにとっては嬉しいスポットかも知れません。

京急横浜に向かう上り電車がこんなにも近くに見ることができます。昨今、撮り鉄さんたちの悲しい話題がネット上でも散見されますが、お行儀よく電車を撮影するのには、とても良いスポットかも知れません。

すぐに行き止まりになってしまうため、それほどの交通量はありませんし、人通りも多くない。その上、電車はホームに入るためにかなりゆっくりと走ってきます。スマートフォンで撮っても、こんな綺麗に映すことができましたので、三脚立てて一眼レフで撮ったらもっと良い写真が撮れるかも…。

ただくれぐれも踏切には注意していただき、マナーを守っての撮影で。

それともう一つ。

万里橋から踏切に向かってすぐの右側。郵便局の敷地だけかと思いきや、なんとコインパーキングが営業していました。これは盲点。

横浜東口には地下駐車場があり、週末ともなると買い物をされる方の車で、万里橋付近は混雑します。ひっそりと佇むコインパーキング。その存在を知る人は少ない…かも。最大料金も設定されているようですので、横浜駅から電車でどこかまで…というときに利用しても安心かも知れません。

 
普段何気なく使っている道でも、「何かないかなぁ」と初々しい気持ちで歩くと、小さな発見があるのでしょうね。

また次の機会も、裏横エリアを散歩して新しい小さな発見をしてみたいと思いました。

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この記事の著者

森本 康司

森本 康司

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に戸部に流れ着いたことがきっかけでこの街が好きになり、以後転居を繰り返しながらも横浜在住となる。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。汗っかきで、暑さが苦手。

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